Classici giapponesi con furigana
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せいどうのキリスト
青銅の基督
長与 善郎
Leggi 青銅の基督 (せいどうのキリスト) di 長与 善郎 (ながよよしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 66.703 caratteri · 133 schermate
一
が、こうなってみりゃこの国に切支丹がいれられなかったというなあ、それが結局天主のご所存じゃったのかもしれんてな。」
こんな疑念がひそかに切支丹に厚意を持つ人々の念頭にもきざしかけていたそのころのことである。それでもなお全国市町の要所要所には
定
切支丹宗門は累年ご禁制たり、自然不審なるもの之有者申し出づべし、ご褒美として
ばてれんの訴人 銀三百枚
いるまんの訴人 銀二百枚
立ちかえり者の訴人 同断
宗門の訴人 銀百枚
同宿並びにかくし置き他より顕わるるにおいてはそこの名主並びに五人組まで一類共可レ処二厳科一也、仍下知如レ件
奉行
としたためた檜の高札がいかめしくたてられていたころのことである。
長崎の古川町に萩原裕佐という南蛮鋳物師がいた。
一
「おい。お佐和。この間のあの『虎』をどこへやったんだ。」
「よくもこう珍なものを集めたものだ」とつい人がおかしくなるほど煤ぼけた珍品古什の類をところ狭く散らかした六畳の室の中を、孫四郎は易者然たる鼈甲の眼鏡をかけて積んである絵本をまたぎ茶盆をまたぎして、先刻から机の上、床の間、押し入れの中としきりに引っくり返して何かさがしていたが、こう荒々しく声をかけた。