Classici giapponesi con furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Leggi 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 148.224 caratteri · 297 schermate
すると、そのとき、入口のほうでバタンという音がして、こつこつと廊下を歩く足音が聞こえてきました。怪老人が帰ってきたのかもしれません。
小林君は、すばやくアトリエにかけこんで、さっきのよろいびつに近づくと、重いふたを持ちあげて、その中にうずくまり、じぶんでふたをしめました。
しかし、ピッタリしめてしまっては息ができませんので、手帳にはめてあった鉛筆を、ふたのあいだにはさんで、すこしすきまを作っておいたのです。顔を横にすれば、そこから外をのぞくこともできます。
そうして、息をころして待っていますと、足音の主が、広間の中へはいってきました。
「電灯会社のやつ、いじの悪いまねをしやあがる。六ヵ月ぐらい料金がたまったって、なにも電灯線を切ってしまうことはないじゃないか。だが、電灯なんかつかなくても、おれはへいきだぞ。ほら、ここにちゃんと、ろうそくというものがある。これさえありゃ、べつに不自由はしないのさ。ウフフフ……。」
しわがれた老人の声です。そして、シュッとマッチをする音がしたかと思うと、あかちゃけたろうそくの光が、よろいびつの中までさしこんできました。