Classici giapponesi con furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Leggi 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 148.224 caratteri · 297 schermate
箱の中の少女
小林君は、顔を横にして、すきまからのぞいてみました。
やっぱり白ひげの老人です。それが、ろうそくを胸のへんで持っているので、下からの逆光線に照らされて、じつにものすごい顔に見えます。
やせこけたほお、高いワシ鼻、太いまゆ、ギョロリとした目、大きな口、長い白ひげ、モジャモジャのしらが頭……。
服は、古ぼけた黒い背広のようです。
箱の中の少女
そのうすきみのわるいじいさんは、高いワシ鼻を、しきりにくんくんいわせて、においをかいでいましたが、やがて大きな口で、にやりと笑いました。
「おやっ、へんだぞ。だれかここへはいってきたやつがあるな。くんくん……たしかにそうだ。おしろいのにおいがする。女だな。」
そういって、じろりと、よろいびつのほうを見ました。
少女にばけた小林君は、箱の中でギョッとして、首をちぢめました。
「さとられたかしら。でも、まさか、よろいびつの中とは気がつかないだろう。もうすこし、ようすをみてやろう。」
と、息をころしてのぞいていますと、怪老人はむこうへ歩いていって、道具箱をがたがたいわせていましたが、そこからなにかを取りだすと、またこちらへやってきました。