Classici giapponesi con furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Leggi 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 148.224 caratteri · 297 schermate
赤いほのお
赤いほのお
「ねえ、おじいさん、いったいあたしを、どうしようっていうの?」
小林君は、あくまで女の声で、板の穴に口をよせるようにして叫ぶのでした。すると、よっぱらいじいさんのわめき声が、答えました。
「ワハハハ……心配かね? なあに、おまえを取って食おうとはいわないよ。ただね、ちょっと酒のさかなにするまでさ。おまえの声が聞こえなくては、酒がうまくないからね。ワハハハハ……。」
怪老人は、またよろいびつにこしかけて、ピチャピチャと、舌なめずりをしながら、ウイスキーを飲みはじめました。一口飲んでは、わけのわからないことを、しゃべりちらすのです。そして、とほうもない笑い声をたてるのです。はじめから気ちがいみたいなやつが、すっかり、よっぱらったのですから、いうことは、めちゃめちゃでした。
小林君は、ばかばかしくなって、口をつぐんでしまいました。よっぱらいになにをいっても、むだだと思ったからです。
怪老人は、それから三十分ほども、いいたいままの悪口をたたいていましたが、そのうちに、だんだん、ろれつがまわらなくなり、ことばのほかに、みょうな音がまじるようになってきました。