Classici giapponesi con furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Leggi 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 148.224 caratteri · 297 schermate
それから一月ほどは、なにごともなくすぎさりました。警察は、怪老人の捜索をつづけていましたが、なんの手がかりも見つかりません。明智探偵は、事件の四日あとに大阪から帰って、小林君に、くわしい話を聞きました。
しかし、ルミちゃんが帰って、ともかく事件はおわったのですから、怪老人が、また、なにか悪だくみをするまでは、手がかりのつかみようがないのです。
ところが、その一月ほどたったある日のこと、渋谷区の神山さんの家に、みょうなことがおこっていました。
神山さんは、銀座の宝玉堂という宝石商の社長で、渋谷駅から一キロほどのやしき町に、りっぱな西洋館の邸宅を持っていました。
神山さんには、中学一年生の進一君と、小学校五年生のサナエちゃんという、ふたりのこどもがありました。そのふたりが、いまサナエちゃんの部屋で、なにかいいあらそっているのです。
「サナエの人形きちがい! そんなに人形ばっかりだいじにしていると、いまにおまえも人形になっちゃうぞ!」
進一君が、妹をからかいました。
「いいわよ、にいさんのいじわる! この人形がみんなあたしの味方だから、にいさんなんか、いくらいじめたってへいきよ!」