Classici giapponesi con furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Leggi 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 148.224 caratteri · 297 schermate
しかし、こんなりっぱな人形はありますまい。え? どうです? ごらんなさい。まるで生きてるようじゃありませんか。あなたのおねえさまに、ちょうどよろしいですよ。この人形はね、ユリ子といいましてね、ひとつ、おどらせてお目にかけましょうか。」
男は、だいていた人形をじぶんの前に立たせ、うしろから、両手を人形のわきの下に入れて、おどりをおどらせるのでした。
人形は十五―六の美しいむすめさんでした。きれいな髪かざりをつけ、はでなゆうぜんのふり袖に、きんらんの帯をしめ、うっとりするような、かわいらしい顔をしていました。
その人形が、両手をしなやかに動かし、ふり袖をひらひらさせて、おどっているのです。ほんとうに生きているようです。おどりにつれて、顔も動き、こちらを見て、にっこり笑ったように思われました。
サナエちゃんは、いつかおとうさんにつれられて、文楽の人形を見にいったことがあります。あの文楽の人形のおどりと、よくにているのです。いや、あれよりももっといきいきして、まるで、生きた人間がおどっているように見えるのです。
「おかあさま、あれ売りにきたの?」
サナエちゃんは、もう、ほしくてたまらないという顔で、おかあさんを見あげました。