Classici giapponesi con furigana
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まぐろにいわし
鮪に鰯
山之口 貘
Leggi 鮪に鰯 (まぐろにいわし) di 山之口 貘 (やまのくちばく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.107 caratteri · 54 schermate
弾を浴びた島
桃の花
核
首をのばして
ぼくはおもわぬのでもなかったのだが
お邪魔しましたと腰をあげたのだ
弾を浴びた島
島の土を踏んだとたんに
ガンジューイ(1)とあいさつしたところ
はいおかげさまで元気ですとか言って
島の人は日本語で来たのだ
郷愁はいささか戸惑いしてしまって
ウチナーグチマディン ムル(2)
イクサニ サッタルバスイ(3)と言うと
島の人は苦笑したのだが
沖縄語は上手ですねと来たのだ
(1) お元気か
(2) 沖縄方言までもすべて
(3) 戦争でやられたのか
桃の花
いなかはどこだと
おともだちからきかれて
ミミコは返事にこまったと言うのだ
こまることなどないじゃないか
沖縄じゃないかと言うと
沖縄はパパのいなかで
茨城がママのいなかで
ミミコは東京でみんなまちまちと言うのだ
それでなんと答えたのだときくと
パパは沖縄で
ママが茨城で
ミミコは東京と答えたのだと言うと
一ぷくつけて
ぶらりと表へ出たら
桃の花が咲いていた
核
もうお年ですからと言えば
なにをこの青二才がと
老人は怒ってしまったのだが
年甲斐もない顔をしてまで
握っていたいもの
それはつまり若さなのだ
首をのばして
出版記念会と来ると
首をすくめてそれを見送り