Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まぐろにいわし

鮪に鰯

山之口 貘

Leggi 鮪に鰯 (まぐろにいわし) di 山之口 貘 (やまのくちばく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.107 caratteri · 54 schermate

Aozora Bunko

藁の厠

利根川

きゃべつ

しかし科学的なこの車でも

非科学的な車なのか

遅れることによってはたびたび

約束を破りはするのだが

遅れることによって

約束を果したためしがないのだ

藁の厠

青いももみたいな

お尻をまる出しにして

ミミコはそこにしゃがんだのだが

ふとその踏み板の上にあるのを見て

あわのほがあるよ

へんだなと言った

へんじゃないよ粟の穂だものと言うと

だっていなかのおべんじょ

わらなんだのにと言うのだ

なるほどまわりが藁なんだのに

落ちているのは粟の穂なのか

あたりを見廻しているとそのときなのだ

ミミコがお尻ごともちあげて

わかったあったと指さして言った

いかにも一本の粟のやろうが

藁のふりしてまぎれていた

利根川

その流域は

すでに黄ばんでいた

水はだんだん

にごって来た

水はだんだん

盛りあがった

水は鉄橋とすれすれにながれた

人はまるで

わん公がするみたいに

土手のうえまでかけのぼり

水の様子を見ていたのだが

かけおりて来て

またかけのぼった

きゃべつ

売るほどつくっては

いないんだと言いながらも

すぐそこの裏の畑から

ひとつふたつはもぎって来るのだ

おいくらでしょうかと財布を取り出すと

かぶりを横に振って

銭など要らない