Classici giapponesi con furigana
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さまようまちのさまよういえのさまようひとびと
さまよう町のさまよう家のさまよう人々
国枝 史郎
Leggi さまよう町のさまよう家のさまよう人々 (さまようまちのさまよういえのさまようひとびと) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.916 caratteri · 75 schermate
、まあ間違いありますまい。
有名な湖心亭を右に見て、私は壬王街の方へ歩いて行きました。
その間に三度ばかり人間と逢い、襲われそうになりましたが、まさか私という人間を――それは様子で解りますので――襲うような素人の悪漢は無く、事も無く壬王街へ行きつきました。
と、此処にこんな城内などに、よもや有ろうとは思われないような、鬱蒼とした森がありまして、その森の中へ踏み入るや、私の姿は忽然として、消えたであろうと思われます。
と云うのは誰かが私の後を、こっそり従けて来たとして、そういうのでありますし、消えたと神秘的に云ったところで、何も魔法や忍術で、姿を消したというのではなく、これも私の職業がら、自然と会得した方法で、木立の蔭へ隠れた迄なのです。
で、耳を澄ましました。
少し離れた森の奥から、囁く声、歩き廻わる足音、そんなものが幽に聞え、其処に大勢の人間が、集まっていることを証明しました。
で、私は進んで行きました。
此処で申し上げて置きますが、この時の私の服装は、背広などという洒落れたもので無く、苦力の服装をしていたことで、そうして鳥打をまぶかに冠り、顔をかくすようにしていました。