Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
さんあくにんものがたり
三悪人物語
山本 周五郎
Leggi 三悪人物語 (さんあくにんものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.990 caratteri · 58 schermate
権頭が胴震いをしながら云う、恐ろしく言葉が悪い、
「主じはまだずぶ若え銀流しで、老いぼれた死っ損ないの下男に飯炊きのしわくちゃ婆あがいるばかり、ぐるりは痩っこけた松林にかじかんだ大根畑てえぐあいなんだ」
「ふん、よかりそだ、な」
中将はまたばかに言葉を詰める、
「――が、もなるか」「物はあるかというんですね」
杢が女のような優しい声をだす、
「おほん、それは、たとえて云えばですね、――石山の石ですよ」
「杢は象徴派でいけねえ、だがそいつはちょっと食いつけるぜ、そうなんだ中将、石山に石のあるくれえたしかなんだ、……戎町に持木屋成助てえ両替店があるだろう、あれと西浜の来六屋出平てえ納屋貸(倉庫業)とは、佐貝へ来てあっという間に土蔵の三棟ずつもおっ建てた、出来分限の両親玉だあ、――いま云ったつんぼ井戸の向こうの銀流しめは、その持木屋成助んとこへ千両箱の二三十も預けてけつかる」
「信じられなければですねえ、中将」
と杢が指をひらひらさせる、
「ひとつ晩になってその家の外へいってみるんですよ、そっとね、そして静かに聞いていればわかります、――お寺の十二刻ですよ」
「ほいそいつも食えるぞ、そうなんだ中将、金の音がしやあがる、毎晩だぜ、毎晩のように小判を数えてけつかるんだ」