Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かかこうしゅ

中国の怪談(二)

田中 貢太郎

Leggi 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.926 caratteri · 225 schermate

Aozora Bunko

そして名も知れぬ山鳥が一鳴きすると花片が一斉に散った。奥深い花苑には微かに風が渡って、楡の実がひとりでに落ちた。それは目を悦ばし心を愉快にするところで、どうしても人間の世にある庭ではなかった。

陳はその庭を通って小さな亭の傍へ往った。そこに鞦韆の架があったが、それは雲と同じ高さのもので、その索はひっそりと垂れていた。陳はそこで此所は閨閣に近い所ではないかと思った。陳はおそろしくなったので前へ往かなかった。

不意に馬の跫音が門の方に聞えてきた。女の笑声も微かに聞えてきた。陳は従僕とそっと花苑の中へ隠れた。間もなく女の笑声がだんだん近づいてきた。その時一人の女の声が言った。

「今日の猟は面白くなかった、鳥が獲れなかったから」

するとまた一人の女の声が言った。

「公主が雁をお獲りあそばさなかったなら、何も獲れないで、馬を労するだけでしたが」

間もなく紅い装束した数人の女が一人の女郎に従いてきて、亭に入って腰をかけた。女郎は短い袖の軍装束で年は十四五であろう、おさげにした髪は霧のかかったようで、細そりした腰は風にもたえないように見えた。それは花でもくらべものにならない美しさであった。