Classici giapponesi con furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Leggi 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.926 caratteri · 225 schermate
王妃は言った。
「再生の御恩に対して、他に御恩返しをすることができないのを残念に思いますが、ただ女が詩を書いていただいて、あなたに可愛がっていただきましたから、天縁であろうと思います、今晩、あなたのお傍にさしあげることにいたします」
陳は思いもよらない、そして、意味の解らない幸福にぶっつかって、心がうっとりして落ちつかなかった。
日がはや暮れてしまった。一人の侍女が来て言った。
「公主はもうお準備ができました」
侍女は陳を案内して式場へ往った。と、たちまち笙や笛の音がにぎやかに聞えだした。階上には一めんに花毛氈を敷いて、室の中も門口も、垣根も便所も、皆燈籠を点けてあった。三四十人の麗しい女が公主を扶けて入ってきてかわるがわる拝をした。麝香の気が殿上から殿外に溢れた。
そこで陳と公主は手を引きあって幃に入った。陳は言った。
「私は旅の者で、まだ一度もお目みえしたこともないうえに、大切な巾を汚して、罪をのがれることができたなら幸いだと思っていたのです、結婚を許していただくとは思いもよらないことです」
公主が言った。
「私の母は、湖君の王妃でございます、すなわち江陽王の女でございます。