Classici giapponesi con furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Leggi 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.926 caratteri · 225 schermate
次は三人の女と一人の老人であったが、其処にも秋月の姿は見えなかった。王は窓から窓を覗いて往ってみると、中から灯のほっかりと見えている小さな窓があった。王はまたその窓の方へ寄って往った。
室の中の牀のうえに秋月が泣きながらすわっているそばに、番人の一人が腰をかけていて、それが太いおおきな指を秋月の顎の下へやって、顎をいじりながらからかっていた。
「おい、罪人となった癖に、貞節も糞もあるかい」
これを見ると王は戸を突き開けて入って往って、刀を抜くなり驚いて逃げようとする番人を突き殺した。
「秋月さん、あなたを助けにきた」
王は血刀を拭って鞘に収めるなり、秋月を隻手に軽々と抱いて其処を走り出た。そして、足に任して歩いていると見覚えのある旅館の入口へきた。と、思う間もなく王は眼がさめたようになった。王は吃驚して四辺に注意した。傍には秋月が眼に涙を溜めて立っていた。
「では、夢を見ていたものとみえる」
王はそう言いながら起って往って秋月を抱きかかえた。
「僕は、今、おかしな夢を見ていたのです、あなたは、いつ来たのです」
「あなたに救われて、いっしょにまいりました、夢ではありませんよ」