Classici giapponesi con furigana
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しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
Leggi 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) di 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 121.812 caratteri · 248 schermate
私はうそを申しました。
親鸞 善鸞はどうしていましたか。
唯円 (思い切って)私が行った時には遊女や太鼓持ちとお酒を飲んでいられました。
親鸞 そのような席にお前を呼んだのか。純な、幼いお前を。放縦な人は小さいものをつまずかすことをおそれないのだ。
唯円 でも善鸞様はこのような所を見せてすまないとおっしゃいました。また仲居が私に酒をすすめた時に、この人にはすすめてやってくれるなとおっしゃいました。また自分は汚れているが純潔な人を尊敬するとおっしゃいました。善鸞様はいつもの自分のしているありのままのところへ私をお呼びなすったのです。見せつけるためではなく、自分を偽らないためだったのです。
親鸞 善鸞はなんのためにお前を呼び寄せたのだろう。
唯円 さびしいのですよ。私と会って話したかったのですって。私のような者をでも慰めにお呼びなさらなくてはならないとはあのかたもよほど孤独なかたです。まったくさびしそうでした。杯やお膳や三味線などの狼藉としたなかにすわって、酔いのさめかけた善鸞様は実に不幸そうに見えました。私は一人の人間があのようにさびしそうにしていたのを見た事はこれまでありませんでした。