Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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じゅうにしこう

十二支考(上)〔全2冊〕

南方 熊楠

Leggi 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 290.735 caratteri · 566 schermate

Aozora Bunko

世評にこの虎に食われた梵志の霊がその虎に騎り差図して撃たれざらしむと言った。件の虎狩人何とか討ち留めて高名せんと村外れの高樹に上り銃を手にして見廻し居ると、夜中に一つの光が榛中を巡り行く、眼を定めて善く視ると虎の頭に光ありて虎形が朦朧ながら見えるほどだ。樹に近く来るとその人全身痺れるほど怖ろしくなり銃を放ち能わず一生にかつてこんな恐い目に遭った事なしと(一八九四年十二月『フォークロール』二九六頁)。

ジャクモンが『一八二八至三二年印度紀行』一にジャグルナット行の巡礼葉竹の両端に二つ行李附けて担い行李ごとに赤布片を付ける、林中の虎を威すのだとあるが、そんな事で利く事か知らん。『西京雑記』にいう、東海の黄公少時幻を能くし蛇や虎を制するに赤金刀を佩ぶ、衰老の後飲酒度を過ぐ、白虎が東海に見れたので例の赤刀を持ち厭に行きしも術行われず虎に食われた、年老の冷水でなくて冷酒に中ったのだ。『呂氏春秋』には不老長生の術を学び成した者が、虎に食われぬ法を心得おらなくて虎に丸呑みにされたとある、いわゆる人参呑んで縊死だ。インドのゴンド人は毎村術士あり、虎を厭して害なからしめ、ゴイ族は虎殺すと直ぐその鬚を取り虎に撃たれぬ符とす(一八九五年六月『フォークロール』