Classici giapponesi con furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Leggi 南国太平記 (なんごくたいへいき) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 493.291 caratteri · 991 schermate
今の、やさしい言葉が、次には鋭い言葉になって、自分の刀は折れて、小太郎が出て来る――そういうようにも感じられた。
月丸は、呼吸をこらし、身体を固くして、じっとしていたが、少しずつ、そんなものが、ほぐれかけると
(義観ぐらい――この刀の下に――)
と、いうような勇気が肚の底から、少しずつ湧いて来た。だが、もう、何うしても、障子を開けて、小太郎の居間へ入る勇気は出て来なかった。退くか、義観と戦うか? その二つが混乱して、月丸の頭の中を走り廻った。
(もう一度、あんな、薄気味悪い声を聞きたくはない――戻ろう)
と、思ったが、戻りかけたなら、何かしら、あははははと、笑われそうな気がした。月丸は、四方から、義観の眼を浴びていると感じた。
少しずつ、恐怖が薄らいで来ると共に、月丸は、声のした障子のところから、一寸、二寸と、身体を離しかけた。
(黙っていろ――声をかけるな)
と、いうような、臆病な心が起って来たが、何んなに、それが、卑怯だと叱ってみても、止まなかった。廊下の端へ近づくと、月丸は、片脚を延して、土へ触れさせた。そして、ほっと、安心し、呼吸をついだ時
「馬鹿がっ」