Classici giapponesi con furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Leggi 南国太平記 (なんごくたいへいき) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 493.291 caratteri · 991 schermate
二三人が、跣足のまま、土間へ飛び降りて、往来へ出た。往来の人が、皆、庄吉の方を眺めていた。
「喧嘩だっ」
「やられやがった」
口々に叫ぶと、走り出した。残っていた若者と一緒に、小藤次が、往来へ出ると、庄吉が、起き上ろうとしているところであった。侍は、早足に、歩いて行っていた。
「生なっ」
小藤次が、呟いて、走りかけた。一人が後方から
「刀っ」
小藤次が、振向いて
「早く、持って来いっ」
と、手を出した。二人が、泥足のまま、奥へ走り込んだ。若い者は、鋸、鑿、棒を持って、走り出した。近所の若い者が、それについて、同じように走った。
小藤次は、受取った刀を差しながら、その後方から走り出した。
「喧嘩だ」
「喧嘩だっ」
叫び声が、往来で、軒下で、家の中でした。犬が吠えて走った。子供が走った。
庄吉は、手首の痛みに、言葉も、脚も出なかった。立上って、小太郎の後姿を、ぼんやり眺めていると
「庄吉っ」
若い者が、前後からのぞき込んで
「何うした?」
「掏った」
低い声で、答えて、懐中から、印籠を出した。小藤次らが、追いついて来て
「庄吉、何うした」
「えれえ事をやりゃあがった。痛えっ」