Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Leggi 南国太平記 (なんごくたいへいき) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 493.291 caratteri · 991 schermate

Aozora Bunko

(仕えてみて、初めて、斉彬公の非凡さが、判った――幕府が、この人を、頼みとし、天下の者が、この人に縋ろうとしているのは、尤もだ)

と、思った。だが、その斉彬に対し、斉彬の子に対して、自分の取っていたことが、悪いことであるとは、思えなかった。

(寛大、高識の君ではあるが、然し、財政の方の事には、欠けていなさる――人間、そう、完備しているものではない)

と、斉彬の、消費的方面――糸が、少し、機械の力によって、紡ぎ出せるという紡績機――

(あれは、玩具ではないか? それに、大金を投じて――だから、父君の、御心配になるのも、当り前だ。オランダ人が来て、ほめたといっては、有頂天になっておられるが、紅毛人が、ほめたとて、何んだ。これが、斉彬公の御欠点だ。一にも、二にも、西洋西洋と、反射炉にも、ギヤマンにも、多大の金がかかったが、何一つ、それが金儲けになったという話は聞かない。折角の、調所の金が、見る見る空費されて行くが、これを、斉興公が、御心配になるのは、至極の御道理だ――その斉興公のために、犬馬の労をとっておるわしは、少しも、心に咎めることはない――斉彬公は、確かにおえらい、しかし、だからといって、わしが悪人とはいえまい)