Classici giapponesi con furigana
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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
Leggi 単独行 (たんどくこう) di 加藤 文太郎 (かとうぶんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.799 caratteri · 222 schermate
穂高にて
A 北穂高南本尾根(昭和八・三・一五)
良いと思ってやってこそ危険もなく、心配もなくますます進歩があるのだ。弱い者は虐待され、ほろぼされて行くであろう。強い者はますます強くなり、ますます栄えるであろう。
単独行者よ強くなれ!
(一九三四・一二)
穂高にて
A 北穂高南本尾根(昭和八・三・一五)
ここは北穂高と涸沢岳の鞍部に近い北穂高よりの尾根の上で、一間ほどの壁が飛騨側からの風を防いでいるが、信州側は涸沢谷へ向って相当急傾斜に落ちているので、露営地としてはあまりよくないが仕方ない。
それは今朝槍の肩を出て日のあるうちに穂高の小屋まで行く予定であったが、早朝すでに天候悪化の兆が見えていたので出足が鈍ったのと、大キレットの下りを間違えて飛騨側の急な谷へ迷いこんだり、北穂の頂きに近い堅い雪と岩と斜面では安全第一とルックザックを下してこれとアンザイレンしたため、ルックザックが途中の岩に引っかかりなかなか上ってこなかったので、北穂の頂きに立ったときはすでに夕暮れがせまっていた。北穂の下りは先年二月に通ったことがあるので安心していたが、間もなく暗くなったので思うように行程がはかどらなかった。涸沢岳との鞍部に近くなった頃、一間ほどの壁を下り、すぐ飛騨側を巻くところがある。