Classici giapponesi con furigana
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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
Leggi 単独行 (たんどくこう) di 加藤 文太郎 (かとうぶんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.799 caratteri · 222 schermate
沢渡――上高地
徳本峠もときどき吹雪等のときに迷って霞沢岳の方へ行ったということを聞くし、吹雪がなくとも、新雪期はラッセルと登りに苦しみ、なお雪崩の危険も免れないのだから沢渡廻りが最も安全ではなかろうか。
沢渡――上高地
乗合自動車はたいてい稲核までしか行かない。スキーをかついで、あの道を歩いていると一月の乗鞍のよかったことが思い出される。あのとき早稲田の人は遭難した人を探してやろうという気がないのか、やむを得ぬ事情があったのか、すぐ山を下りてしまった。少なくともあの辺の人より早稲田の人の方が山をよく知っているだろうし、同じように登山をしている人が行方不明になったというのに、なんだか人情がないような気がした。しかし僕は番所原の宿屋の人に冷泉の小屋から追い出されてしまったが、乗鞍の頂上に登った後であったので幸いであった。
沢渡の少し手前に家が二軒ある。そこで泊る。ちょうどあの時捜索に行った人の家であったので話に花が咲く。
梓川伝いの道は馬車が通るほど広く、雪があってもときどき人が通うくらいで、今年はさほど悪いことはなかったが雪がウンと降ったときは雪崩の出る危険なところがたくさんある。