Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

じごくのししゃ

地獄の使者

海野 十三

Leggi 地獄の使者 (じごくのししゃ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.419 caratteri · 152 schermate

Aozora Bunko

呪わしき人々

「は、はなせ」

亀之介は、椅子を台にして窓の枠へとびのり、外へ飛び下りようとした。が、警官が素早くその片足をつかまえてしまった。

「身体検査をして下さい。心配ですからねえ」

帆村はそれを頼んだ。亀之介の身体は厳重に調べられた。

「そこに妙なところにポケットがある。なにか入ってやしませんか」

「あ、ありました。薬の包らしいが……」

亀之介はそれを取戻そうとしてもがいた。しかしそれは帆村の手に渡った。

「ああ危かった。これが例の猛毒ケリヤムグインらしい。これをこの部屋で煙草でも交ぜて燃されるものなら、この人と一緒にわれわれも一緒に無理心中というわけだ。おお、あぶなかった」

警官たちは目をぱちくり。

「すると――すると当人の持っている煙草もみんな危険物なんですね」

「そうです。煙草もみんな押収しておかれたがいいでしょう」

このとき亀之介の手首には、手錠がかかった。彼は椅子にどっかと尻を据え、自由な方の手で、自分の頭を抱いた。

呪わしき人々

事件は解決したのだ。亀之介は、鶴彌殺しの犯人容疑者として本式に拘引された。それから取調べによって彼の犯行たることは十分確実となった。