Classici giapponesi con furigana
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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
Leggi 地球盗難 (ちきゅうとうなん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 84.072 caratteri · 168 schermate
あの隕石はウラゴーゴル星から故意に地球へ向って撃ちだした錨のようなものだ」
「えッ、錨というと……」
「つまり捕鯨船が、鯨の背中に向って、綱のついたモリを打ちこむじゃないか。あれと全く同じことなんだよ。あの隕石には、眼に見える綱こそ附いていないけれど、それと同じ働きをするものがあるんだ」
「なるほどなるほど。分ってきたぞ。するとあの隕石だが、あれは尋常一様の隕石じゃないんだネ」
「そうだと云ってたぜ。ウラゴーゴル星の国立研究所で、五十年がかりで作りあげた特殊物質なのだ。あれを地球に撃ちこんで置き、そして一方ウラゴーゴル星に建設せられた大きな機械を廻すとあの特殊物質を素晴らしい力で引張りつける。まあ一種の磁石みたいなものだが、その何千億倍のそのまた何千億倍かの力を持っているんだ。だから地球がスルスルとウラゴーゴル星の方に引き寄せられていったという話だぜ」
「うん、そうか。それで分った。僕の知りたいと思っていた答案ができた。君に感謝する。――そして今話の、一種の磁力みたいなものとは、何んなものかネ」
「ウフフ。そんな六ヶ敷いことが俺に分るかというんだ。――しかしウラゴーゴルのけだものたちは、その力のことをシュピオルと呼んでいたぜ」