Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Leggi 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 214.131 caratteri · 423 schermate
「太え野郎だ、どうも眼つきがおかしいから、あんな奴が薩摩の廻し者なんだろう」
「ナニ、御酒のかげんでございますよ」
親方がしきりになだめているところへ、
「これ神妙にしろ、いま公儀へ対して無礼の言を吐いたものは誰だ」
ズカズカと茶袋が一人入って来ました。入って来ると共に茶袋は、店前に落ちていた紙片を手早く拾い取って、威丈高に店の者を睨みつけます。
茶袋というのは、幕府がこのごろ募集しかけた歩兵のことで、筒袖を着て袴腰のあるズボンを穿いているからそれでそう言ったもので、あんまり良い人が集まらなかったから、多くは市中の破落戸を集めたものであります。どうも仕方がないからこの破落戸を集めて、歩兵隊を組織して西洋流に訓練をさせていったが、本来破落戸であったのが急に茶袋を穿き、かりそめにも二本差すようになったから、これらの連中の威張り方といったらない。それで市民は茶袋茶袋といってゲジゲジのように思っていたものです。今も今とて、公方様の不敬問題で口論した揚句のところへこの茶袋がやって来たから、床の者はみんな悪い奴が来たなと思いました。
「公方様へ対して悪口を申し上げるなんて、そんなことは決してあるものじゃございません」