Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
Leggi 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 264.133 caratteri · 524 schermate
これは今までのと違って両刀、それに袴、まさしく武士のはしくれであります。それと同時に、
「それ担げ、わっしょ、わっしょ」
無頼者の一隊は、早くも駕籠を奪ってそのままに、神輿を担ぐように大勢して舁ぎ上げたようです。
兵馬がハッとする時に、左の覆面が切り込みました。
兵馬は金剛杖でそれを横に払いました。その瞬間に、右の覆面が斬り込んで来ました。兵馬は後ろに飛び退いて小手を払いました。
兵馬に小手を打たれてその覆面は太刀を取落したその隙に、兵馬は飛び越えて駕籠を奪い返すべく走せ出すと、続いて二人の覆面はやらじと追いかけます。
兵馬は金剛杖を打ち振り打ち振り後ろの敵に備えながら、只走りに駕籠を追いかけると、かなたの松原でワーッという人声であります。駕籠も人も見えないで、その人声がひときわ高く揚りました。兵馬は気が気ではありません。
飛んで来て見ると、橋の袂のところで、今、一場の大格闘が開かれているところであります。月が明るいから、こっちから、絵のようにその光景を見て取ることができます。それはいま奪って行った駕籠を真中にして、それを奪って行った悪者どもが、入り乱れて組み合っているのでありました。