Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

いえ

家

島崎 藤村

Leggi 家 (いえ) di 島崎 藤村 (しまざきとうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 141.411 caratteri · 285 schermate

Aozora Bunko

死んだお房のかわりに抱くとしては、お俊なぞは大き過ぎたからである。

近所の人達は屋外へ出た。互に家の周囲へ水を撒いた。叔父が跣足で庭へ下りた頃は、お俊も気分が好く成ったと言って、台所の方へ行って働いた。夕飯過に、三吉は町から大きな水瓜を買って戻って来た。思いの外お俊も元気なので、叔父は安心して、勉めてくれる娘達を慰めようとした。燈火を遠くした縁側のところには、お俊やお延が団扇を持って来て、叔父と一緒に水瓜を食いながら、涼んだ。

女教師の家へも水瓜を分けて持って行ったお延は、やがて庭伝いに帰って来た。

「裏の叔父さんがなし、面白いことを言ったデ――『ああ、ああ、峯公(女教師の子息)も独りで富士登山が出来るように成ったか、して見ると私が年の寄るのも……』どうだとか、こうだとか――笑って了ったに」

お延の無邪気な調子を聞くと、お俊は笑った。

何時の間にか、月の光が、庭先まで射し込んで来ていた。お延は早く休みたいと言って、独りで蚊帳の内へ入った。夜の景色が好さそうなので、三吉は前の晩と同じように歩きに出た。お俊も叔父に随いて行った。

朝の膳の用意が出来た。