Classici giapponesi con furigana
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Leggi 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) di 小出 楢重 (こいでならしげ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 334.351 caratteri · 657 schermate
迷信
それをわれわれが何も知らず、うっかりと、時間を捧げて苦しい思いを噛み殺しながら正直に何とか批評さされた訳である。それらの人種を私たちは廻しをとる男と呼んでいる。
全く、近代世相における人の心は単純なる大和魂では片づけられない。廻しをとる位の事は全くの普通事だといえばさようらしくもある。中元御祝儀と暑中見舞と、相変りませず御愛顧を願わなければ全く以て、食って行けない時代であるかも知れない。しかしながら、さように苦労してまで描かねばならぬほど面白い油絵でありかつ売れる見込みのあるべき油絵ではあるまいと思うのだが。
私は秋の期節になると近頃よくこんな事を考えさされるのである。
迷信
人は死ぬと、必ず六道の辻というところを通るべき筈になっているそうです。
私という人間が、ちょうど六人あればこの道の六つとも残らず見物することができて、はなはだ面白いのでありますが、私は一人しかないので、何と奮発してもその一道だけしか味わうことが出来ないというのはほんとに遺憾なことであります。
そこでわれわれは六道の辻に立って、その選択には随分頭を悩ます次第であります。その上そこには名勝案内の広告など立っていて、極楽の有様などが大げさに描かれてあったりなどするとなおさら迷わざるを得ません。