Classici giapponesi con furigana
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Leggi 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) di 小出 楢重 (こいでならしげ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 334.351 caratteri · 657 schermate
それは、心学道話だ。これは、堺筋に道場があり、燭台と、燈心の光以外の燈火はなかった。床の間に忠孝の軸が懸っていた。近所の医者とか知識あるものたちが、義勇的にここへ現れて、ためになる話をしてくれるのだ。忠臣義士の話を連続的にうまく演じる人もあったと記憶する。何しろ燈心の暗さが心を静めるのと、近所の人がぞろぞろと集るのが訳もなくうれしく、その上帰る時、岩おこしを一つずつ頂戴する事が最後の希望でもあった。
この心学道話は今なお、スピードの堺筋に存在し、心学道話の看板も懸っていると思う。
いも助、くり丸、といって二つの有力な宣伝業である東西屋があった。今高座に出ている九里丸はその子孫かどうかは知らないが。
この二つの東西屋は各々特色があった。いも助は鳥の尻尾を立てたる籠の如き形の笠を被り、大きな拍子木を携帯していた。喋る時、目を細くして頭を左右に打ち振るのが彼の特長であった。九里丸はきらびやかな殿様風で万事が華やかだった。時には一本歯の塗りの高い下駄を履いて、素晴らしい衣裳で大ぜいが三味線や鉦で流して行くのが、私にとっては心の躍る行列だった、私はいつまでも後から従った。