Classici giapponesi con furigana
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やまのじんせい
山の人生
柳田 国男
Leggi 山の人生 (やまのじんせい) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 116.022 caratteri · 226 schermate
二四 骨折り仕事に山男を傭いしこと
仰天し慴慄して口は物言ふこと能はず、脚は立つこと能はず、唯手を合せて拝むばかり也。かの者等は何事か語り合ひしが、やがて九助を小脇にかゝへ、嶮岨巌窟の嫌ひなく平地の如くに馳せ下り、一里余りも来たりと思ふ頃、其まゝ地上に引下して、忽ち形を隠し姿を見失ひぬ。九助は次第に心地元に復し、始めて幻夢の覚めたる如く、首を挙げて四辺を見廻らすに、時は既に申の下りとおぼしく、太陽巒際に臨み返照長く横たはれり。其時同じ業の者、手に/\薪を負ひて樵路を下り来るに逢ひ、顛末を語り介抱せられて家に帰り着きたりしが、心中鬱屈し顔色憔悴して食事も進まず、妻子等色々と保養を加へ、五十余日して漸く回復したりと也。」
二四 骨折り仕事に山男を傭いしこと
ただし山中においては、人は必ずしも山人を畏れてはいなかった。時としてはその援助を期待する者さえあったのである。例の橘氏の『西遊記』にもよく似た記事があるが、別に『周遊奇談』という書物に、山男を頼んで木材を山の口へ運ばせたという話を載せている。どのくらいまでの誇張があるかは確かめがたいが、まるまる根のない噂とは考えられぬのである。
豊前中津領などの山奥では、材木の運搬を山男に委託することが多かった。