Classici giapponesi con furigana
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やまうらきよまろ
山浦清麿
吉川 英治
Leggi 山浦清麿 (やまうらきよまろ) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.573 caratteri · 91 schermate
(働いてみい)
窪田清音が、彼に与えた仕事は、ここの足軽奉公だった。
仲間仕事を、二年やった。
(書生に取立ててつかわす)
次の一年は、玄関の取次番に坐り、朝夕、雑巾をつかんだ。
三年目に、初めて、
(何が希望だ)
と、訊いてくれたのである。
内蔵助は、抱負を話した。
(では、見せて遣わす物がある、尾いて来い)
土蔵へ伴なわれた。
(毎日、ここへ籠って、当分、勉強いたすがいい)
と、清音は云った。
刀長持の中には、古今の銘刀が何十振とあった。相州物、備前物、肥前その他、彼がまだ接したことのない稀な名匠の作もあった。
彼は毎日、土蔵の中で、その作品作風を見て、自己の工夫を凝した。そして今――初めて松代の長国寺内でやった自分の行為や言葉を、冷静に振顧って、
(若かったなあ)
と、自分の未熟を、はっきり覚ることができた。
そして計らずも江戸へ出て、良い恩師に就いたことを感謝した。
旗本窪田助太郎は、お広敷番から弓矢奉公まで勤めた人だった。清音と人が称ぶのは、千蔭風の書をかいたり、和歌を詠んだり、国学に通じていたりするので、その方の名が、通称となったものらしい。
講武所取立の折、兵学の講義をうけ持ち、御留守番まで進んだが、もう身を退いて、閑役となっている。