Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あるたんぼうきしゃのはなし

平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕

平林 初之輔

Leggi 平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕 (あるたんぼうきしゃのはなし) di 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 113.247 caratteri · 229 schermate

Aozora Bunko

第二場

それから塩田夫人とお前と、この四人位でいいだろう。

久子――そうね、では妾、さっそくお面とピストルとを買ってくるわ。このことは誰にも話さないでおきましょうね。家の者にもだまっといた方がいいわ。きっとみんなびっくりするわ。(久子立ち上がって出ようとする)

第二場

その翌日、警視庁の一室。名探偵芦田義資は中央のライティングデスクに向かって、しきりに何か調べ物をしている。背広服、年齢四十歳位。そこへ牧警部補がはいってくる。

牧――お仕事ですか?

芦田――(顔を上げて)いや何、まあかけたまへ。

牧――(ポケットから数枚の葉書と一通の封書をとり出して渡しながら)これをご覧なさい、なかなか猛烈なのがありますよ。

芦田――また投書かね、「仮面強盗は白昼帝都を横行している。警視庁は何をしとる。渋谷憤慨生」か、「我らは警視庁を信任せず。総監以下速時総辞職せよ。麹町一市民」「もしもし警視庁のおじさん、仮面強盗は立派な紳士よ。妾大好きだわ。あの方は決してあなた方の手でつかまりっこはないわよ。あなた方とは段ちがいだわ。現代の英雄だわ。英雄崇拝の一少女」ちぇっ莫迦にしとる。(封書の宛名を見て)これはわしの名前になっとるな。