Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいきよんじゅうめんそう

怪奇四十面相/宇宙怪人

江戸川 乱歩

Leggi 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 182.581 caratteri · 364 schermate

Aozora Bunko

平野少年とおとうさんとは、もとの場所にボンヤリとつったったまま、銀座はじまっていらいの、この大さわぎをながめていましたが、いつまでそうしていても、はてしがないので、新橋駅から電車にのって、世田谷の家に帰ることにしました。

プラットホームでも、電車の中でも、乗客たちは、空とぶ円盤の話でもちきりでした。

「あれは敵国のスパイ飛行機にちがいない。いよいよ戦争がはじまるのだ。」

などと、かってなそうぞうを、まことしやかに、いいふらしている人もありました。しかし、あれは星の世界からの使者だという人は、ひとりもありません。平野少年は、「みんなまちがっている。ほんとうのことを知っているのはぼくだけだ。」とおもうと、なんだか、とくいな気もちになってくるのでした。

電車をおりると、駅前のラジオ屋は黒やまの人だかりで、ラジオはもう、空とぶ円盤のニュースを放送していました。それによりますと、あの五個の空のクラゲのような円盤は、東京湾のほうから銀座の上を通り、虎の門、青山、明治神宮の上空を飛んで、世田谷区にはいり、それから、甲州街道ぞいに、八王子市の方向にむかったということでした。