Classici giapponesi con furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Leggi 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 182.581 caratteri · 364 schermate
とびさる円盤
しばらくして、展望ガラスから、そとのけしきが見えるようになるのをまって、小林君は、あたりをながめました。虎井博士も、そこへ来て、怪人のすがたを、さがしもとめました。
しかし、いくら見まわしても、あのいやらしいすがたは、まるで、とけてでもしまったように、どこにも、見あたらないのでした。
虎井博士は、潜航艇を動かして、そのへんの海の底を、くまなくしらべましたが、どうしても見つかりません。なにしろ、あいては星の世界の怪物のことですから、地球の動物なら、たちまち死んでしまうような毒薬にも、へいきなのかもしれません。潜航艇が黒い液体につつまれて、じっと動かないでいるあいだに、怪人は水面にうきあがり、コウモリのはねをひろげて、空たかく逃げさってしまったのでしょう。
とびさる円盤
それから一週間ばかり、なにごともなく、すぎさりました。その夜、虎井博士邸から帰った小林少年が、明智探偵に、ことのしだいを、くわしく報告したことは、いうまでもありません。
その一週間のあいだ、虎井博士から明智探偵事務所に、まいにちのように、電話が、かかってきました。虎井博士は、あの晩、小林少年だけをよこして、かんじんの明智探偵がきてくれなかったことを、残念に思っているのです。