Classici giapponesi con furigana
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どうじ
文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子
室生 犀星
Leggi 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 177.454 caratteri · 357 schermate
こうした毎夜のような彼の彷徨は、ついにふしぎな或る挿話をいつごろとなく彼の耳にいれていた。その何より先に、かれが一度ばかりでなく数度も、そのふしぎな娘とも女中ともつかない女を見たのであった。
ある蒼白い冬の晩であったが、はしなく人人が馳るので何心なく近づくと、有名な女でみんなは「電気娘」と呼んでいたのが歩いてゆくのであった。おもにこの界隈の使いあるきや、大掃除の手つだいなどをして歩いていた。いつか彼女が金か何か盗んだときに、みんなで捕まえようとしたが、彼女の肩や手に手をふれると、異様なエレクトリックの顫動をかんじると同時に、とくに変な悪寒さえ感じたのであった。それでも皆でぐるぐる巻きに縄をつけたが、どれだけ巻いても、するすると抜け落ちるか、ふしぎにも途中で切れてしまうのである。しまいには皆が気味悪くなって、もう二度と彼女を追うものさえいなかった。かの女は老婆と一しょに住んでいたが、それから後も忙しい家族の手伝いに次から次へと傭われていた。ただ、おかしいことには三度おんぶした子供が三度とも窒息してしまったことで、医師に診させると、別に外部からどうということがない。