Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんたからじま

新宝島

江戸川 乱歩

Leggi 新宝島 (しんたからじま) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.590 caratteri · 197 schermate

Aozora Bunko

「ア、あすこに何かあるんだよ。哲雄君、行って見よう」

二人がそこへかけつけますと、ポパイは前足で、しきりと落葉をかきのけながら、鼻を地面につけるようにして、吠え立てています。よく見れば、そこにつもっている落葉には、ところどころすき間があって、その下に穴があいている様子です。

一郎君は、いそいで、靴でその落葉をかきのけましたが、すると、そこには大きな穴があって、穴の上に、枯枝を縦横にくみあわせ、その上に落葉がしきならべてあることがわかりました。おとし穴です。

「オーイ、僕だよ。そんなにしちゃ、土が落ちてしかたがないよ。しずかにしておくれよ」

穴の底の方から、あわれっぽい声がきこえて来ました。保君です。保君はこの不思議なおとし穴の底に落ちこんでいたのです。

一郎君と哲雄君は、その声におどろいて、穴の中をのぞきこみましたが、底までは三メートルあまりもある、深い大きな穴で、そのまっくらな底の方に、保君がグッタリとなってうずくまっているのが、ボンヤリ見えています。

「ア、やっぱり保君だ。オーイ、今助けてやるよ。どうしてこんなところへ落ちたんだい。馬鹿だなあ君は」