Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Leggi 新宝島 (しんたからじま) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.590 caratteri · 197 schermate
黄金の国
その暗い穴の奥には、何かしらえたいの知れぬ生きものが、うごめいていたのです。
暗くてよくは見えませんが、そのものは四つんばいになって、じっとこちらを見つめているように思われました。這ってはいても、普通のけだものとはちがいます。何だか人間のように思われるのです。
でも、人間とすれば、何という奇妙な人間でしょう。頭と顔はモジャモジャの毛でおおいかくされていて、二つの目だけがギロギロと光っています。手や足はよく見えませんが、体には、白いボロぎれのようなものをまとっているらしい様子です。
やがて、その生きものが、何ともいえぬいやらしいうなり声を発しました。
長く長く引っぱった異様にひくいうなり声。少年たちはそれを聞きますと、背中に水でもあびせられたように、心の底からゾーッとふるい上ってしまいました。
黄金の国
三人は洞窟の入口から五六歩あとにさがり、猟銃を持っている一郎君は、その銃を両手にかまえて、怪物にねらいをさだめました。犬のポパイも、しっぽをあと脚の間にはさんであとじさりしながら、けたたましく吠え立てます。
怪物はますます高い声を立てて、洞窟の奥から入口の方へ這い出して来ました。