Classici giapponesi con furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Leggi 新宝島 (しんたからじま) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.590 caratteri · 197 schermate
「変だなあ、地の底でこんなにあつくなるなんて」
哲雄君はどうもがてんがいかないものですから、ふと気づいて、筏のふちへ這いよって、手を流の水の中へ入れてみましたが、入れたかと思うと、「アッ」とさけんで、手を引きました。
「どうしたの? 哲雄君じゃないか」
「ウン、一郎君、水の中へ手を入れてごらん。あついんだよ。お湯みたいだよ」
一郎君も保君も、いそいで手を入れてみましたが、二人とも「アッ」といって、その手をひっこめました。
「あつかったはずだよ。僕たちはわき立っている湯の中を流されていたんだもの。でも、どうしたんだろうね。気味が悪いね」
「今さっきまで、つめたい水だったよ。急にあつくなったんだよ。何だか進むほどだんだんあつくなるような気がするね」
いったいこれはどうしたというのでしょう。何ともえたいの知れぬ不気味さです。三人は思わず筏の真中の方にすりよって、ドキドキしながら、次に起ることを待っているほかはありませんでした。
そして、すこしたつと、今度もまた、保君が一番早くそれに気づいて、頓狂な声を立てました。
「アラ、一郎君、君の顔が見えるよ。ホラ、ボーッと白く見えているよ」