Classici giapponesi con furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Leggi 新宝島 (しんたからじま) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.590 caratteri · 197 schermate
うっかりすると指先をやけどするところでした。
あたりはますますあかるくなって来ました。もう洞穴の岩の形もハッキリわかるのです。汽車のトンネルの五倍もあるような大きな岩の天井と壁とが、どこから来るのか、真赤な光に照らされて、ものすごくテラテラとかがやいています。その光が水面にも反射して、水全体がもえるように赤く、そこから、今いう焔のような水蒸気が立ちのぼっているのです。
美しいといえば、これほど美しい景色はありません。しかしまた、恐しいと思えば、これほど恐しい景色はないのです。
地の底で、水が熱湯となってわき立ち、湯気を立て、何ともえたいの知れぬ真赤な光が、洞穴全体を、話に聞く地獄のように照らし出しているのです。
三人が洞穴の出口に近づいたと考えたのは、とんでもない間違だったようです。いったいぜんたいこの赤い光は何物でしょうか。太陽の光ではありません。日の出や日の入の光が赤いといっても、こんな不思議な、気味の悪い赤さではありません。
「ア、なんだか音がする。恐しい音がする」
哲雄君が、光に照らされた、鬼のような真赤な顔をゆがめて、ゾッとするような声でさけびました。