Classici giapponesi con furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Leggi 新宝島 (しんたからじま) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.590 caratteri · 197 schermate
その間、少年達は一日に何度も椰子の実をもいで、うえをしのぎ、真昼のあついさなかと、夜なかには、洞窟のかたい岩の上に、ゴロリと横になって眠ったのです。猛獣におそわれては大へんだというので、洞穴の入口には、森から切って来た木で垣のようなものを造って、戸のかわりにしました。
そのまる二日間には、いろいろ恐しいことや、おかしいことがあったのですが、それを一々書いていては、かんじんのお話がおくれますので、残念ながら、それらの出来事ははぶくことにします。
さて、三少年は、朝の海の静かな時をえらんで、ボートを海に浮かべ、妙なかっこうの手製のオールをあやつって、断崖の下の難破船に近づいて行きました。
近づいて見ますと、それは案外大きな帆前船で、その舳先の方が三分の一ほど、斜にニューッと海面からつき出して、奇妙な三角形の塔のように、空にそびえているのです。
そのへんは岩の多い波のあらい場所ですが、今はまったく波がなく、ズーッと底の方まで見すかせる美しい青い水が、気味の悪いほどしずまり返っています。
「オーイ……」
一郎君が、ボートの中から、大きな声をはりあげて、沈没船に呼びかけてみました。