Classici giapponesi con furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Leggi 新宝島 (しんたからじま) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.590 caratteri · 197 schermate
というのです。
「エ、どうしたの? 何が残念なの?」
保君が哲雄君の顔をのぞきこむようにしてたずねます。
「マッチが手に入らなかったことさ。君たちも知っているとおり、あの料理場にあったマッチは皆、波にぬれて役に立たなくなっていただろう。だから僕は、ほかの部屋をずいぶん探したんだけれど、どこにもマッチはなかったのさ」
「ア、そうだね。マッチがないのは残念だね。僕たちは又毎晩、まっくらな中でくらさなければならないんだね」
一郎君も困ったように腕ぐみをしました。
少年達は、猛獣を防ぐのには、焚火をするのが一ばんいいということを、少年雑誌で読んで、よく知っていました。ですから、きのうはオールをつくるかたわら、いくどもそのことを話しあい、やはり少年雑誌に教えられた智恵で、野蛮人が火をつくるやり方をまねて見たくらいです。
それはかたい木の棒の先をけずって、するどくとがらせ、木の板の上にあてて、錐をもむように早くまわしますと、木と木との摩擦で熱が起って、そのそばへよくかわいた枯草などをおけば、それが燃えて、火が出来るのです。
少年達はいくども、そういう木の棒をつくって、みんなの手の平が痛くなるほどやって見ましたが、どうしてもうまくいきません。