Classici giapponesi con furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Leggi 新宝島 (しんたからじま) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.590 caratteri · 197 schermate
どうしてもお米かパンがなくては、がまんができないのです。
ところが、ある日のこと、三人が森の中を歩いていて、ふと妙な木の実を見つけました。高い木の青々とした葉の間に、まるい果物のようなものがたくさんなっているのです。果物なら椰子の実だけで十分ですから、はじめは見向きもしなかったのですが、保君がじょうだん半分に木登をして、もいで来たのを、ナイフで割って見ますと、中には白い肉が一ぱいつまっていて、その味が普通の果物とはちがっているのです。
「ア、もしかしたら、これパンの木じゃないかしら」
物しりの哲雄君が叫ぶように言いました。
「エ、パンの木だって?」
「そうだよ。写真で見たことがあるんだよ。もしパンの木ならね、土人達はこの実を土の中に埋めて、蒸焼きにしてたべるんだって書いてあったよ。一つためして見ようじゃないか」
ちょうどお米が無くなって困っていた時ですから、一郎君も保君も、すぐに賛成して、その実を海岸の方へ持帰り、土の中に埋めて、その上で焚火をして、ためして見ることになりました。
十分焚火をして、土の中から、ホカホカと湯気を立てている実を取り出し、ナイフで切ってたべて見ますと、これはどうでしょう、まるでトースト・パンのような味がするではありませんか。