Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.353 caratteri · 371 schermate
あなた様からも、どうぞ、おすすめを」
「叔母さま。こちらへおいでなさい。……そこでは、ご挨拶がなりかねる。年月は変ろうとも、縁に変りはない。ご窮屈な辞儀は無用。さあ、さあ、これへ」
おえつはようやく、少しばかり膝をすすませて、
「お久しゅうござります」
と、両手をつかえ、そして初めて、藤吉郎の面を、しげしげと見上げた。
藤吉郎も、つくづく見て、
「もう四、五日ほど前からご逗留じゃとな」
「はい。……」
「早くお眼にかかればよかった。忙しさに、知らなんだ」
「こんな、お恥かしい身なりで、お訪ねして参るのも、気が怯えましたなれど」
「何の、何の。よう来て下された。変られたのう、さすがに」
「あなた様こそ、夢のようなお変りよう、お慶び申しあげまする」
「叔母御には、お幾歳になられたかな」
「もう四十を三つほどこえました」
「それや若い。これからじゃ。……おつれあいの加藤弾正どのには、わしが幼少の時すでに、戦傷をうけて日常寝ておざったが、その後、ご本復になったかな」
「一時は癒えて、起居もできるまでになりましたが、つい四、五年前、この子が生れてから程なく、余病のために亡くなりました」