Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 40.778 caratteri · 82 schermate

Aozora Bunko

八月二十八日

八月二十九日

八月三十日

あさかに来ると、眠い眠い、と早くねてしまわれた。

八月二十八日 木

父上と、墓参その他、村なかを歩く。父上と話して居るともう年よりらしく、一つの言葉、アイディアなどをくりかえす傾向があらわれたのに心づく。たとえば、彼は実に並木がすきだ。歩いて居、一寸した立木があると、(あの avenue はいいね、)又(ここに avenue があるとよい)という風、しきりに。英男など、まだ親子の散歩などという味がわからず。

八月二十九日 金

父上、英、スエ子と自分、猪苗代湖へ行った。天候あまり晴朗とゆかず。上戸で降り、西村別荘に行って見たら、皆来て居た。昼食後、公子さんの弟という二十三四の青年、書生と、モーターボートを出してくれたはよいが、モーター動かず、湖上に浮いて居るうち、段々彼方の方から曇って山が見えなくなり、軽い白い驟雨が来た。帆布の下にかくれる。こいで上戸にかえり、汽車にのる。非常にさわやかで、皮膚が愉快に日光にやけたような感じを受けた。

八月三十日 土

父上帰京。

Aからクマラスワミー夫妻が Round the world tour の団長として来たから、ホテルで二人に会いたい、いつ来られるかと云って来た。