Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 40.778 caratteri · 82 schermate
九月八日
きのう、一昨日、湯浅さんの来るの待ち遠しく、心も体も苦しい位だ。昨夜「ダマスクスへ」第三部をよみ、感動した。第二部のインゲボルクを自分のアーリーと呼び、これから勝ったら自分は火を通って居た黄金のように純になるだろう、と云う辺も、なかなか深い深いものがあり忘られないが、一番幾度でもよみたいのは第三部だ。偉いなる本の一つだ。夜、十二時すぎ、湯浅さん着。やっと、やっと。
九月八日 月
今日から、私は『新小説』の短篇にかかろうとして居たら、父上よりハガキ向島祖母上あしとのこと、あぶないな、と思って居たら二時頃電報が来た。二通、キトク、並死去。特別彼女に愛があったのではないが恐ろしいもので、ショックを感じ、膝の cup が力ぬけ、くすぐったいようで困った。急に大体家をまとめ湯浅さんと二人で四時ので立つ。汽車中、私は、不幸を感じつつ、(母がどんなかという方が主だ)彼女と二人で居ることをうれしく思った。すぐ向島にゆく。もう、納棺がすんで居、母も案外しっかりして居られた――自分丈が彼女を本当に世話したのだという自信、疲労、その他で、却って私が心配したより確かりして居られたのはよろし。