Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 40.068 caratteri · 81 schermate

Aozora Bunko

六月二十七日

六月二十八日

六月二十九日

細雨、今日から明治神宮の菖蒲公開の由、見に出かけようとて四時頃より三人で出かけた、行ったらもう時間がおそくて入れず。そのままかえるのはいや故、ツウリングで日比谷へゆき、暫く遊ぶ。我々の家に水がない故、時々流れる水、ひろい水面を見たくなるなり。それから又円たくを見つけて浅草にゆき、春秋座というので夕食をすまし、阪妻の立ち見をした。が、なにしろあつし。息が苦しくなったので、ふみ子を誘って外に出る。「折角面白いとこやったのに」ああいう映画筋だけなり。人間の美も、自然の美も尠し。然し筋にひかれて見るだけは見せられるものらし。

かえると、先、変な性交描写を送ってよこした男だろう、又変なものを送って来た。よまず、Yにわたす、そしたら、昔の淫本からわざわざかきぬいたものの由。昔のそんなものどんなものかよみたく、よんだ。

六月二十八日(火曜)

Y、フキゲンなり、

散歩、ふみ子洗髪のまま出た。田舎の子、「狐の姐さん、ばけ姐さん」と云った。

六月二十九日(水曜)今日八十六度 今年始めての暑さ。

朝起きぬけに関さん来。いろいろ話すうち、自分、関さん浮気の出来ぬ心理的理由について話し、話すうちに自分興味を感じ、いつか書きたいと思った。