Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 62.807 caratteri · 126 schermate

Aozora Bunko

十一月八日

九時に目がさめ空腹、イタメ飯をこしらえて、小杯のブドー酒をのみつつたべる。

〔欄外に〕

老幼姙婦不具者の疎開はじまる、保助金二百円一人ますごとに百円。縁故疎開をショーレイしている。現実性はどこ迄だろうか。

十一月八日(水曜)

変につかれたわけ也。

巣鴨へ行こうとしているとき寿から電話「どうしている?」「うん。ひとりだもんだからね」「一人? 一人っきり? どうしたっていうんだろう! じゃ行くわ」「うれしい、来てよ」

来てくれる。大いにうれしい。

巣、宮、シャツがへまだったこと、すこし御立腹なり。二日に行ったっきり警報なんかで行かれなかったので、それもつまらなかったのだろう。警報をこわがっていると思って。こわがる十分の理由が分らないのかもしれない。

「用のあるときは早く来ればいいんだ、」「警報になると追い出されちゃうのよ、待避所なんか一つもないのよ」「そうかい」意外そうに「薄情だなア」立合が「ここんなかで殺したって仕様がなかろう」「ともかく、僕の用事ったって何ももう一年や二年あるわけじゃなし、少しぐらい疲れたって来りゃいいんだ」「そんなことおっしゃらなくたって来るわ、憎まれ口ねえ」