Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 62.807 caratteri · 126 schermate
三月七日
三月七日(火曜)寒い
巣鴨。
咲行李送ろうともって行かせたら、もう小荷物はうけつけないチッキだけという。去年の春から、考えた方がいいとあんなに云っていたのに。群集心理というもののたよりなさ。咲国なんか全くはたがせわしくなってからせわしくそわつくのだから、万事手おくれ也。完全に翻弄されている。
日記くってみる。実にすべてのものの動きが激しくなっているのにおどろく。たった一週間前に咲国府津へ子供うつしたとなど思えず。
大畑召集が来て、月曜の特急でかえった由。福井へ行くとか。△来ていろいろ話す。大畑が△のことを私に一言たのみたかったと云っていた、と。自分にその気持すぐわかった。話を寿からきいたとたんに。△いじらしくいろいろ吉徴を数えている、イコーンをやる、昔父がくれたのを。この人たちのところにあるべきものだろう。大畑もよろこんでほしがっていた由。成城へ引越しの話してやることにする。
〔欄外に〕
咲〇時五十五分でかえる。太郎は学校の方好都合に行く由。休学にして三年修了にしてくれる由。
国府津では太郎一人で海岸へも家の外へさえも出ない、開成山にゆけてよい、母親とくらすのもよい。