Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 62.807 caratteri · 126 schermate
一月九日
一月十日
一月九日(日曜)曇
〔発信〕第二信。
ユーゴー「九三年」をよみはじめる。「木菟党」との連関で。ユーゴー最後の作の由。ロマンチシズムというものが分る気がした。風吼え、波おどる式文章で、大変無駄な描写がある。誇張も多い。デュマのおて本なり。ユーゴーのお手本はスコットである。
Tさんより電話、きょうは壺井さんのところへ行こうと思っている。どうしよう、子供人工営養で夜飯はいられない、といううちに五銭がなくて切れてしまう。
それだから来るかと思い、珍らしく火を入れ掃除している、来ず。それきり電話もかからず、何となし遑しい気分が分るようだ。気分と云えば、このひとの字のくずれかたはひどくてすこしおどろく、この頃。この十年の間に、例えば本にかいてくれる字でも段々に変化していたことを稲子について思いおこす。自分の字が青山時代どんなだったかということも思い出す。字の変るということは、微妙且つ雄弁である。
〔欄外に〕
道ばたに 並びゐる子ら 喉を張り 勢一杯に 歌ふ「予科練」
さむ風に 総毛立ちつつ 片言の 女の子まで 声合はせ居り。
一月十日(月曜)ひる暖 夜ひどい風
雨戸をあけると、ああ暖い、いい日と思う、きょう、髪洗っておこう、そう思った。