Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.447 caratteri · 76 schermate

Aozora Bunko

二月二十七日

二月二十八日

あのいい先生にどうぞ幸福な――すべての意味に於てみちた、生活――が与えられることを祈る。どうぞおしまいまで、おめでたくてほしい。或る幻滅の来ないことをつくづく祈る。先生は幸福に奢って、盲目になり得ない一面を持って居られることをよろこびもし、案じもする。

二月二十七日(火曜)

珍らしく昨夜から雨が降って来た。ほんとうに久しぶりな雨だ。けれども、せっかく春めいて居たのに又つめたい雨でこごえた眺めになって仕舞うのかと思うと、少しおしいような心持もする。朝さむかったので稽古に行きたくなかったが、月謝がおそくなると思って、それ丈持って行く。そこへ電話をかけてどうしたとかこうしたとか、又一流の小面倒があった。「オブローモフ」をよんで居る。が、又訳がわるい、すてきにわるい。草平氏のは下品でもある程度までこなれて居るが、これにはそのこなれたところもないのにはいやになる。坪内先生から魚のほしたのを沢山送って下さった。

『女の世界』から、西村勉と云う人が来て、母様と長く話して行った。写真をかしてくれと云ったそうだ。

二月二十八日(水曜)

今月ももうおしまいになった。早い。