Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.193 caratteri · 131 schermate
二月十日
二月十日
二三日前から、東京には珍らしい大雪があった。九日に鎌倉に来ようと云う自分には、少なからぬ事の行違いを生ぜさせるのではあるまいかと危ぶまれた。七日に、戸外では北海道のようだと云う程降雪のある畳廊下で荷作りをして居ると、母上が、止めろと、再三再四云われる。あまり火の気のない廊下は寒いから、一週間程以前からぬけずに居る風邪が、きっと重ると、云われるのである。
丁度泊りがけで鎌倉に行って居た国男も戻り、屡噂にきく山田氏ツーさん等も見えたので、自分も荷作りを中止して仲間入りをした。
けれども、九日に立つ計画を変えたのではない。
八日。
荷物は出来る丈簡単にと思っても、とにかく宿屋へ行くのではないし、冬ではあるので、夜具と、僅かな着換え丈でも相当にある。本の木箱、鑵づめを入れたもの等、預けるのだけでも四つ重いのが出来た。
夜分、珍らしい事に、国男さんが菰包みを手伝って呉れる。電話室を一杯にして大騒ぎをした。清が器用な手つきで、「えぼない」を結ぶ。
九日は金曜で、学校はどうでもよい? と云い、国男さん鎌倉へ送って来て呉れると云う。独りよりは数倍よし。