Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.193 caratteri · 131 schermate
四月二十八日
人間として殉情的に悲惨と思われることは
最も愛し合う近親を、各人の未完成の時に失うと云うことではないか。
此ことも近頃自分は思う。
自己嫌悪に満ちた時代、親に死なれたらどうしようと。――自分が困るより、唯一度ほか持てない親に、心から相ともに歓ぶ経験を与えなかったと云う自覚は、辛いことだ。Parting Hour と云う感じ。
自分が近頃斯う云う点で敏感になり易いのは何故か。英男が大病であったこともあり、春江ちゃんのことを考える点もあり、人間が死と云う絶対をひかえ乍ら、どうして斯う怠惰な根性を植えられて居るかと、わが下根を歎く心もある。
ノアの洪水と云う伝説の実感、
バベルの塔の話、
畏れ謹んで、与えられた仕事に努むべき人間は、自分は、図にのりすぎて居る。
大きな芸術家は、人性、自然の胚心にふれ得ることによって、大宗教家と一致する。
四月二十八日 晴れたり曇ったり。後、雨。
今日は毬藻の散髪をした。――硝子瓶に移したが、毬藻はどうも元気がわるい。よく見ると、芯は青いらしいのだが外側にずっと老廃物のような白茶色のモヤモヤが出来、自由に養分を吸収されそうもなく思われる。